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海外SEOで失敗しないためのURL設計とhreflangの基本

海外に向けてECサイトを展開する際、英語や中国語など、複数の言語に対応したコンテンツを用意することは必須のステップです。 しかし、「とりあえず翻訳ページを作ればいいだろう」と思っていませんか?
実は、多言語サイトではURLの設計や、検索エンジンへの言語指定(hreflang)の設定が正しく行われていないと、どれだけ良いコンテンツを作っても、海外ユーザーに届かないことがあるのです。
検索エンジンに向けて、「このページはどの国・どの言語のユーザー向けです」と正しく伝えること。 それが海外SEOにおける最初の一歩です。
この記事では、URL設計とhreflangタグの基本について、具体例を交えながらわかりやすく解説します。
 

URL設計は「伝わる構造」を作ること

なぜURL設計が大切なのか?

多言語対応サイトにおいて、URLは次の2つの観点から重要な役割を果たします。
  • 検索エンジンへの正しい情報伝達
  • ユーザーにとってのわかりやすさ・安心感

よくある3つのURL構造

構造タイプURL例特徴
サブディレクトリ大元のドメインからの評価を引き継ぎ、取得費用不要
サブドメイン大本のドメインからの評価を引き継ぐがディレクトリよりは影響が低い。取得費用不要
ccTLD / 国ごとのドメインで信頼性は高いが、コストや管理が複雑
 
SEO視点では、Googleはどちらを選んでも検索順位にはほぼ影響がないとしています。そのためSEO視点ではなく、管理しやすいか、などを基準に選ぶと良いでしょう。

良いURL設計と悪い設計の例

  • 良い例:言語やカテゴリがURLからわかりやすく、検索エンジンも処理しやすい
  • 悪い例:クエリパラメータ形式だと、検索エンジンが正しく処理しにく
 

hreflangタグで「誰向けのページか」を正確に伝える

hreflangタグは、多言語ページが誰向けなのかを検索エンジンに伝える仕組みです。
Googleにとっては「言語・地域ごとのページがどう対応しているか」を理解する重要なヒントとなります。

例えば、以下のように指定します

これにより、日本語の検索ユーザーには日本語ページを、英語圏のユーザーには英語ページを優先的に表示させることができます。

hreflangタグを設定する4つのメリット

  1. ユーザーに適切な言語ページを表示できる
  1. SEO評価の向上につながる(地域ごとに最適化)
  1. 重複コンテンツ扱いを防げる
  1. Googleサーチコンソールでの分析・改善が可能

よくあるミスと注意点

  • 言語コード・地域コードの記述ミス(例:はNG)
  • self-ref(自分自身のページを含める)を忘れる
  • 相対パス(など)を使ってしまう(絶対URLにすべき)

まとめ:構造を整えるだけで、海外ユーザーに届きやすくなる

海外向けSEOは、コンテンツの品質だけでなく、「構造設計」そのものが成果を左右します。
  • URL構造は、Googleにもユーザーにも「わかりやすさ」を提供します
  • hreflangタグは、検索結果の最適化とユーザー体験を向上させます
まずは、今の自社サイトがこの2つの観点から整っているか、チェックしてみましょう。
見直すだけで、海外ユーザーへの到達率と検索順位が変わってくるはずです。