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Facebookショップとは?海外ユーザーにも商品を届けよう

SNSを活用した販路拡大は、越境ECにおいても重要な戦略のひとつです。
中でも、Facebookのショップ機能は、商品を視覚的に紹介しながら、スムーズに購入ページへ誘導できる優れた仕組みです。
本記事では、Facebookショップの基本機能、導入メリット、注意点、始め方について、越境EC初心者向けにやさしく解説します。
 

Facebookショップとは

Facebookショップとは、Facebookページ上に商品を掲載できるオンラインカタログ機能です。
ページの「ショップ」タブに商品を一覧表示でき、ユーザーは気になる商品をクリックして、自社ECサイトなど外部の購入ページへ遷移できます。
この機能はInstagramショップとも連携しており、Meta社のコマースマネージャから一元的に商品管理が可能です。

日本とアメリカで機能が異なる

地域決済手数料
アメリカなどFacebook/Instagram内で決済完結(チェックアウト機能)Meta:2.9%(標準)PayPal:3.49%
日本(現状)外部ECサイトに誘導するのみMetaへの手数料なし(無料)
現状、日本ではチェックアウト機能は利用できず、あくまで「商品紹介+リンク誘導」の役割になります。そのため、販売手数料は発生せず、無料で使えるのが特徴です。

なぜ越境ECに向いていると言われるのか

商品情報を視覚で伝えられる

画像や価格、簡単な説明文を通じて、日本語がわからないユーザーにも直感的に商品の魅力を伝えることができます。特にアパレル、コスメ、雑貨など、写真映えする商材との相性が抜群です。

投稿・広告・Instagramとの連携が可能

Facebookショップに登録した商品は、以下のように活用できます。
  • 通常投稿やInstagram投稿に商品タグを追加
  • 商品カタログから自動で広告を生成・配信
  • ストーリーズやリールにも商品リンクを追加可能
SNSと広告を通じて、興味喚起から購入導線まで一貫した体験を構築できます。

投稿に埋もれない“商品カタログ”として機能

ショップに登録した商品は、ページ内の「ショップ」タブに常設され、投稿と違って時系列で流れていくことがありません。
再訪ユーザーにも便利な「いつでも見られるストック情報」として活用できます。

活用前に押さえたい注意点

Facebook内で購入は完結できない(日本)

日本ではチェックアウト機能が使えないため、購入は外部のECイト(例:Shopify、BASEなど)で行う必要があります。
Facebookショップはあくまで“誘導のためのショーウィンドウ”として考えましょう。

外部リンク運用なら手数料は発生しない

チェックアウト非対応の地域では、Metaへの販売手数料は発生しません。
商品登録・ショップ利用・カタログ管理はすべて無料で利用できます。

対応通貨・地域・言語に注意

  • 通貨・言語・対象地域はカタログ単位で設定
  • 商品説明は自動翻訳されないため、多言語併記がおすすめ
  • 商品登録時はMetaのポリシーに基づく審査があり、違反があると掲載されません

Facebookショップの導入ステップ

準備するもの

  • Facebookページ(ビジネス利用)
  • Metaビジネスアカウント(Business Manager)
  • 商品画像・価格・説明文・購入リンク
  • 外部ECサイト

導入手順(PC推奨)

  1. コマースマネージャにアクセス
  1. 「ショップを作成」→「チェックアウト方法」で「他のウェブサイト」を選択
  1. 商品カタログを作成し、各商品を登録(画像・価格・リンクなど)
  1. Facebookページの「ショップ」タブを有効化
  1. 審査完了後、商品が公開される

効果的に運用するコツ

  • 商品説明は英語や繁体字で併記すると伝わりやすい
  • SNS投稿やInstagram広告で商品タグを活用し、ECサイトへの導線を強化

まとめ

Facebookショップは、越境ECにおいて“商品との出会い”をつくるための無料カタログ機能です。
購入機能はないものの、見せる・届ける・誘導するという役割に特化することで、高い効果が期待できます。
海外ユーザーとの接点を増やしたい方は、まずは数商品からでもショップを立ち上げてみましょう。