【Instagram】で海外SNSマーケティング

① Instagramとは

InstagramはFacebookのメタ社が運営するサービスで、動画や画像による非言語コミュニケーションが強いSNSです。越境ECにおいてInstagramは非常に有用なツールです。

1. 多くの人に発信を届けることが出来る

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ポイント ・日本のInstagramユーザー数は4,570万人(2019年6月) ・世界のInstagramユーザー数は10億人を突破(2018年6月) ・高いエンゲージメントがあるInstagramの世界におけるMAU(月間アクティブユーザー数)は
 
Instagramの世界におけるMAU(月間アクティブユーザー数)は2018年時点で10億人を超えていて、日本のMAU3,300万人を大きく超えています。日本で最も多くの人が使っているSNSのX(旧Twitter)でもMAUは4,500万人であるため、日本人よりも多くの人に発信を届けることができます。
 
また、2023年にジグザグがアメリカ・台湾・香港・シンガポール・マレーシアの消費者に対して行ったアンケートでも70%以上の人がインスタグラムを使っていると回答しています。
また、Instagramは高いエンゲージメント(自社に何かしら接触がある状態)があることもわかっています。アメリカのSNS分析ツールを提供しているRIVAL IQによると、インスタグラムのエンゲージメント率の中央値は1.6%で、Facebookの0.09%と比較して17倍も高いとされています。単純に比較するものではないですが、より見られやすいプラットフォームであることは間違いないでしょう。

2. 幅広い世代にアプローチ出来る

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ポイント
  • Instagramは若年層から高齢層まで幅広い層が利用している
前述した越境ECウェブインバウンド白書2023で、Instagramを利用しているというクロス集計を行い、年齢層を調査してみたところ40才~59才で全体の3割の人が利用していることがわかりました。若年層の利用者が多いというイメージが強いインスタグラムですが、利用年齢層が広がっていることがわかります。

3. 日本語の分からない外国人へ効率的にアピール出来る

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ポイント
  • 多くの外国人は日本語で書かれたテキストは読めないものの、画像や動画から内容を読み取ることが出来る
  • Instagramは画像や動画を中心とした非言語コミュニケーションが得意
Instagramは言語の異なる海外ユーザーに対して、画像を中心とした非言語コミュニケーションが可能です。また、日本向けの投稿を再利用することもできるため相性が良く、日本のECサイトに特におすすめのSNSツールです。
特に海外ユーザーは商品を手にとって見ることが出来ず、情報も乏しいため公式アカウントが発信する商品の画像や動画はとても貴重です。
そのため発信されたコンテンツは見られる傾向にあり、コツコツと地道にフォロワーを増やしながら自社ブランドへのエンゲージメントを高めていくことに向いています。
 

② Instagramのアカウントを作成しよう

1.アカウントを作成しよう

Instagramにはビジネスアカウントと通常アカウントがありますが、おすすめはビジネスアカウントです。ビジネスアカウントは、通常アカウントでは使えないアカウントのパフォーマンス分析のできる「インサイト機能」、「Instagram広告」「コールトゥアクション機能」などがあります。
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アカウント作成手順
Instagramのアカウント作成は以下の手順で進めます。こちらではPC版の解説を行います。

1.Instagram公式サイトへアクセスする

    2.「アカウントをお持ちでないですか? 登録する」を選択し、必要情報を入力する


          3.誕生日を入力する

            4.認証コードを入力する

            5.フォロー設定をする(スキップOK)

            2.プロフィールを充実させよう

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            プロフィール設定手順
            Instagramのアカウントの登録ができたら、次はプロフィールを充実させましょう。

            1.左メニューのプロフィールを選択し、プロフィールを編集を選ぶ
            2.プロフィール情報を入力する
            プロフィール画像もこちらで設定してください。
            • 登録用のメールアドレス化電話番号を入力
            • 名前(ニックネーム可)を入力
            • インスタグラムのユーザーネームを設定する
             
             
             
             
             
             
             
             
             
             

            海外向けにアカウントを分けるべきか?

            海外向けにアカウントを分けるべきか?
            海外に発信をする場合、日本語アカウントで発信するべきなのか、言語ごとにアカウントを分けて発信すべきなのでしょうか。メリット・デメリット交えて解説します。
            1️⃣
            アカウントを分けず多言語発信する
            😆
            メリット
            メリットとしては、運用するアカウントが1つなので工数が少なくて済むことが挙げられます。
            そのため、まずは投稿することで運用に慣れるということができます。
            🥲
            デメリット
            デメリットとしては、エンゲージメント率の低下に気をつける必要があります。Instagramでは、エンゲージメント率が低いと、フォロワー以外への露出がされにくくなります。 海外のユーザーにとって日本語の投稿はエンゲージメント率を低下させてしまいますし、日本のユーザーにとって他言語の投稿は同様にエンゲージメント率を低下させます。
            2️⃣
            言語別にアカウントを分ける
            😆
            メリット
            メリットとしては、分けずに運用する逆で、エンゲージメントを高めることができます。エンゲージメントを高めれば、
            • フィード投稿で表示されやすくなる
            • フォロワー以外への露出が増える
            といった効果があり、集客という意味でも重要な指標となります。
            🥲
            デメリット
            すでに日本向けのアカウントを持っていた場合、海外向けのアカウントはゼロからのスタートになるのでコツコツと運用する必要があります。 当然管理するアカウントが増える手間もかかります。
             
             

            ③ ハッシュタグ(#)の重要性

            Instagramには様々な機能がありますが、海外カスタマーへのアピールという点で欠かせないのがハッシュタグ機能です。Instagramにおけるハッシュタグとは、投稿する際にテキスト部分に入力される「#」がついたキーワードのことです。
            今回はInstagramにおけるハッシュタグの重要性と投稿のポイントについて解説します。

            Instagramにおけるハッシュタグの重要性

            💡
            ポイント ・Instagramには月間20億アクティブユーザーがいる ・投稿される数も比例して多くなるため、調べたい投稿をハッシュタグで探すのが一般的
             
             
            投稿についたハッシュタグを押すと、同じハッシュタグがついた他の人の投稿を一覧で見れます。特定のハッシュタグをフォローすることもでき、気になるハッシュタグをフォローしておくことで、そのハッシュタグがついた新規投稿を漏らさず閲覧することもできます。
            このようにハッシュタグを活用することで、欲しい情報を素早く手に入れたり、自分の投稿を多くの人に見てもらえることなどから、多くのユーザーがハッシュタグを活用しています。
             

            ハッシュタグ付き投稿のポイント

            1.使われているハッシュタグは地域によって異なる

            Instagramのハッシュタグは、地域によって使われているキーワードが異なります。
            例えば、イギリスのInstagramでは、ファッション系の投稿で「#fashiondesign」というハッシュタグは2番目に多く投稿されているハッシュタグですが、アメリカでは上位50位にも入っていないハッシュタグになります。
            また、中華圏でよく使われるハッシュタグは英語より漢字ということも。届けたい地域で使われているハッシュタグを調べてから利用する必要があります。

            2.ハッシュタグは投稿数が多すぎるものよりも適度なものを選ぶ

            ファッション系の投稿をする場合「#fashion」と使いたくなりますが、#fashionの投稿数は10億以上あり、毎日世界中から投稿が集まります。
            人気ハッシュタグはそれだけ見ている人も多いですが、投稿が埋もれるため、適度な量のハッシュタグをいくつか選び付けるのが良いでしょう。

            3.ハッシュタグだけでなく、説明文も対象地域の言語で作成する

            海外の調査データになりますが、8,709人を対象としたCSA Researchの調査レポート「Does Language Matter? The Impact of Language on the Customer Journey」によると、39%の人が、自信の母国語のサイトからの購入を好むと回答。英語をあまり読めない人の場合は、その数値が67%まで増加しました
            また、回答者の66%は自信の言語で情報が記載されている商品を購入すると回答し、英語能力が最も低いグループではその数値が85%まで上昇しました
            このように自身の言語で情報が記載されているかは、購買決定に大きな影響を与えます。必ずキャプションや説明文を対象の言語で記載するようにしましょう。
             
             
             

            ④ ハッシュタグの探し方

            いざハッシュタグをつけようと思っても、どのハッシュタグが効果的なのか悩んでしまうものです。そこで今回は利用されているハッシュタグの探し方について解説します。

            1.自社のショップに雰囲気が似ているアカウントの投稿を参考にする

            自社のショップに雰囲気や商材が似ているアカウントの投稿をロールモデルとして、どんな投稿を海外向けに行っているのか、どんなハッシュタグをつけているのかを参考にするのも

            2.ハッシュタグ検索ツールを活用する

             

            ⑤ 海外に向けて発信しよう

            ハッシュタグの重要性や見つけ方が分かれば、あとは発信を繰り返していくだけです。海外へ向けた発信方法について解説します。

            1.インスタグラムで投稿を発信しよう

            ここまでインスタグラムが海外カスタマーに向けたコンテンツ発信の場として有用であることを説明してきました。ここでは実際に投稿する方法を解説します。
            💡
            投稿の手順 インスタグラムの投稿は以下の手順で進めます。こちらではPC版の解説を行います。

            1.左メニューの「作成」を選択
             

            2.アップロードした画像を編集する(しないでもOK)
            アップロードすると画像が表示され、編集もすることが出来ます。

            複数の写真を掲載したい場合は、最初のアップ時に複数選択してアップロードするか、上記画面で右下のマークを押すと複数アップロードできます。クリック&ドラッグで掲載時の順番を変更することもできます。

            画像に対してフィルターや明るさ・コントラスト・彩度などの調整も可能です。

            フィルターなどの調整が終わり「次へ」を押すと、編集した写真の「キャプション(説明文)」、「タグ付け」、「位置情報を追加」の編集ができます。キャプションを入力の部分に「写真や動画の説明文」や、「ハッシュタグ」、タグ付け(@)」を入力できます。位置情報には、写真・動画を撮影した場所を入力できます。店舗がある場合は店舗の場所を入力すると良いでしょう。
            こちらは他社の参考にしたい投稿を見ながら、の良い点を取り入れて投稿していきましょう。
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